東京都議会議員選挙2021

東京都議会議員選挙2021

衆院選を占う首都決戦!

・党派略称
都民=都民ファーストの会
自民=自由民主党
公明=公明党
共産=日本共産党
立憲=立憲民主党
生ネ=東京・生活者ネットワーク
維新=日本維新の会
国民=国民民主党
古党=古い政党から国民を守る党
れ新=れいわ新選組
諸派=諸派
無所=無所属

連推=連合東京推薦
・記号表示
〇・・・当確
△・・・優勢
▲・・・劣勢
 ・・・当選は厳しい(記号無表示)

   

予測結果(2021.7.3 現在)

都民自民公明共産立憲生ネ維新国民古党れ新諸派無所
15502017191300002

     

党名議席変化党名議席変化
都民46→15(-31)維新1→3(+2)
自民25→50(+25)国民0→0(±0)
公明23→20(-3)古党0→0(±0)
共産18→17(-1)れ新0→0(±0)
立憲8→19(+11)諸派0→0(±0)
生ネ1→1(±0)無所4→2(-2)

    

千代田区

 千代田区は定数1。区長は今年の千代田区長選で都民ファーストの会推薦の前都議、樋口氏が自公候補を破って当選した。そのため、千代田区選出の都議は空席。都民の平氏は板橋区選挙区から転出。平氏は多少の知名度を生かして選挙戦に臨む。

 内田氏は都議会自民党の「都議会のドン」と呼ばれた内田茂氏の嫡男。千代田区長選挙の分裂は随所に現れ、元自民区議の松本佳子氏は野党系も入った「千代田を良くする女性勝手連」とともに前回区議選で次点だった浜森氏を擁立し、保守分裂の様相。

都民 平  慶翔 現 △

自民 内田 直之 新 ▲

共産 冨田 直樹 新

無所 浜森 香織 新

中央区

 中央区は定数1。前回当選した西郷氏は都民を離党し、維新入り。今回の都議選は不出馬を表明している。

 自民からは前回も出馬した新人が出馬し、優勢。都民は新人を擁立するが、知名度不足に苦しむ。立憲は擁立が遅れたこともあり、知名度不足だが、共産が擁立を見送ったこともあり、野党系の票はまとまる可能性が高い。維新は現職の支持基盤に加え、地元の支部長(東京2区)と街頭を行い指示拡大を目指す。

都民 池邉  愛 新

自民 石島 秀起 新 ○

立憲 松田 朝子 新

維新 岸野 智康 新

無所 鹿島 公胤 新

港区

 港区は定数2。自民の現職は堅いが、2議席目は都民現職と立憲元職で激しく競り合う。都民現職は4年間の実績を訴え、猛追中。立憲元職は前回は都民推薦で無所属で出馬も2000票差で落選、今回は立憲で当選を目指す。最後の1議席は立憲か都民か、最後まで激戦が続く。

都民 入江 伸子 現 ▲

自民 菅野 弘一 現 ○

共産 野口 博基 新 

立憲 大塚 隆朗 元 △

維新 菊地 正彦 元

諸派 飯田 佳宏 新

無所 河野 憲二 新

無所 上治 義仁 新

新宿区

 新宿区は定数4。自民新人と公明現職、共産現職は堅いが、4議席目を自民現職と立憲新人、都民現職が激しく争う。

 自民新人は区議選でトップ当選した元区議で、自民現職を抜き安全圏。公明現職も安定して支持基盤を固める。共産現職も現職の知名度を生かして安全圏。自民現職、立憲新人は横一線、続いて都民現職が追う。維新新人は支持拡大を目指す。

都民 森口つかさ 現 ▲

自民 秋田 一郎 現 △

自民 吉住 栄郎 新 〇

公明 古城 将夫 現 ○

共産 大山とも子 現 ○

立憲 三雲 崇正 新 ▲ 連推

維新 上塚 哲司 新

諸派 梅田 夏希 新

諸派 木下 陽介 新

諸派 山井  徹 新

無所 早乙女智子 新

文京区

 文京区は定数2。都民現職は連合東京の支援を受ける。都民と自民の現職が堅い。

 増子氏は都民の幹部、安定した戦いを見せている。自民も現職を擁立、当選圏内。

都民 増子 博樹 現 ○ 連推

自民 中屋 文孝 現 ○

共産 福手 裕子 新

台東区

 台東区は定数2。都民現職の中山氏は連合東京の支援を受ける。前回は小池旋風で2議席を都民が独占。今回も維持を狙うが、厳しいか。

 都民の中山氏は民進出身。前回は都民推薦で無所属で当選した。地盤は浅草。同じく都民の保坂氏は自民出身。前回は都民公認で当選した。地盤は上野。地盤が違うとはいえ、都民同士で激しい戦いとなっている。前回議席を逃した自民は区議を3期務めた新人を擁立、安定した戦いを展開している。共産新人、維新新人も追う。

都民 中山 寛進 現 △ 連推

都民 保坂 真宏 現 ▲

自民 鈴木  純 新 ○

共産 小柳  茂 新

維新 柴田 啓也 新

諸派 津村 大作 新

無所 武田 完兵 新

墨田区

 墨田区は定数3。自民現職は堅い。公明現職は苦戦中で堅いとは言えない。自民元職もやや優勢か。共産新人と都民現職も僅差で競い合う。

 自民現職は元アナウンサー、前回の都知事選では自民候補として名前も挙がったほどだ。公明現職は支持拡大を一層強化している。前回苦杯をなめた自民元職が続く。共産新人は野党系の票をまとめつつある。都民現職は小池氏を前面に訴える。

都民 成清梨沙子 現 ▲

自民 川松真一朗 現 ○ 

自民 桜井 浩之 元 △

公明 加藤 雅之 現 △

共産 伊藤 大気 新 ▲

国民 大沢  昇 元   連推

江東区

 江東区は定数4。江東区長の嫡男の自民現職が堅く、独走状態。公明現職は苦戦中で堅いとは言えない。共産現職と立憲新人も優勢。都民現職と自民新人が激しく競い合う。

都民 白戸 太朗 現 ▲

自民 山崎 一輝 現 ○

自民 高橋 恵海 新 ▲

公明 細田  勇 現 △

共産 畔上三和子 現 △

立憲 高野 勇斗 新 △

維新 清水 良平 新

諸派 藤川 広明 新

品川区

 品川区は定数4。都民現職の2人のうち、一人は不出馬、もう一人は離党し無所属で出馬するため、都民は新人を擁立した。自民元職は堅いが、残り3議席を共産現職、公明現職、立憲新人、自民新人、都民新人で激しく争う。

都民 筒井 洋介 新 ▲

自民 田中  豪 元 ○

自民 沢田 洋和 新 ▲

公明 伊藤 興一 現 △

共産 白石 民男 現 △

立憲 阿部祐美子 新 △ 連推

無所 森沢 恭子 現

諸派 佐藤 政昭 新

目黒区

 目黒区は定数3。自民は元職2人を擁立。2人当選は非常に厳しい。自民の中では鈴木氏がやや先行。鈴木氏のポスターには「自民党 目黒唯一の候補者!」との記述。自民公認は栗山氏が他にいるが、自民党目黒支部としては鈴木氏のみということなのか。自民都連内の内輪もめがそのまま選挙となっている。

 連合東京の支援を受ける都民現職は4期目を目指す。他選挙区の都民候補とは違い、ベテランであるため、強さを見せる。立憲新人は元区議で蓮舫・手塚氏の秘書を務めた。地元の衆議の長妻氏と手塚氏とセットで浸透をはかるが、連合からの支援はない。共産現職は安全圏との見方もあるが、上積みが必要なため、果たしてどうか。公明現職は「公明新聞によると」苦戦との報で6番手で最重点地区に指定されている。組織の引き締めを図り、巻き返している。

都民 伊藤  悠 現 ○ 連推

自民 鈴木 隆道 元 ○

自民 栗山 芳士 元 ▲

公明 斉藤 泰宏 現 △

共産 星見 定子 現 ▲

立憲 西崎  翔 新

大田区

 大田区は定数7。定数が8から7になり、激戦必至。都民現職は連合東京の支援を受ける。自民現職2人と公明現職2人、共産現職、立憲新人、維新新人が優勢か。都民現職と自民新人は激しく追う。

 自民は3人を擁立した。あの有名な平将明衆議の地元で自民は強い。現職の鈴木あきひろ氏と去年の補選で当選した鈴木あきまさ氏は当選と見てよい。新人の山森氏は出遅れたが、猛追中。

 公明は2名を擁立。2人とも代替わりで新人だ。「公明新聞によると」苦戦中とのことだが、当選圏内にいる。しかし、両名とも確実とはいえず、最後の2議席に滑り込む形が濃厚。

 立憲は「筆談ホステス」の斉藤氏を擁立。去年の補選で北区から立候補したが、次点で落選。今回は北区から大田区に移って出馬した。従来の立憲支持層をまとめたうえで浮動票をつかみ、当選するだろう。また、共産現職も支持層をまとめ、当選圏内。

 維新は去年の補選に続き、松田氏を擁立。去年の補選では次点で、立憲+共産の候補を上回った。今回は国民新人や都民現職、都民新人に票が食われ、苦戦を強いられているが、ある程度の支持基盤は健在、浮動票をある程度取り込み、当選圏内に手をかけている。

 都民は現職の森氏に加え、元区議の奥本氏を擁立。票が割れて苦戦するだろう。

都民 森   愛 現 ▲

都民 奥本 有里 新

自民 鈴木 晶雅 現 ○

自民 鈴木 章浩 現 ○

自民 山森 寛之 元 ▲

公明 勝亦  聡 新 △

公明 玉川 英俊 新 △

共産 藤田 綾子 現 ○

立憲 斉藤 里恵 新 ○

維新 松田 龍典 新 ○

国民 岡  高志 新

諸派 片岡 将志 新

諸派 村元 寅次 新

無所 溝口 晃一 新

無所 原  忠信 新

世田谷区

 世田谷区は定数8。最大の選挙区だ。自民現職の2人と公明現職、共産現職、立憲現職は堅い。残る3議席を自民新人、立憲新人、維新新人、都民現職の福島氏、維新新人、都民現職の木村氏、自民新人が激しく争う。都民の中では福島氏が木村氏をリード。どちらかが議席獲得の可能性はあるが、2人当選は厳しいか。

 自民は3人を擁立した。現職は3人いたが、そのうちの一人の大場氏は「ポスター剥がし」で書類送検。公認されなかった。代わって新人として立候補したのが土屋氏。元区議だ。三宅氏は当選確実で、小松氏は当選圏内。土屋氏は優勢だ。

 公明は現職の栗林氏から代替わりで元区議の高久氏が出馬。当確だろう。

 立憲は唯一2人を擁立。現職の山口氏は前回の小池旋風を勝ち抜いた。山口氏は当確。新人で元区議の風間氏は社民などから支援を受け、比較的安定的に戦っており、優勢だ。また、共産は支持層をまとめ、当選圏内。

 維新は新人の岡林氏を擁立。今年1月から活動を開始し、街頭に積極的に立つ。党幹部からの応援も受け、勢いがあり、当選の可能性はある。

 生ネは当初は厳しいとみていたが、立憲の支援を受け、一気に当落線上に。しかし、生ネが当選するときは風間氏が落ちるときと考えた方がよい。

 れ新のは風沢氏を擁立。看護師だ。情勢調査等では当選は厳しいと出ているが、それなりに得票するだろう。

都民 木村 基成 現

都民 福島理恵子 現 △

自民 三宅 茂樹 現 ○

自民 小松 大祐 現 ○

自民 土屋 美和 新 △

公明 高久 則男 新 ○

共産 里吉 ゆみ 現 ○

立憲 山口  拓 現 ○ 連推

立憲 風間  穣 新 △

生ネ 関口江利子 新 ▲

維新 岡林 裕佳 新 ▲

国民 関口 太一 元   連推

れ新 風沢 純子 新

諸派 サルサ岩渕 新

諸派 森  里香 新

無所 大場 康宣 現

無所 岸  泰正 新

無所 油井 史正 新

渋谷区

 渋谷区は定数2。立憲の長妻衆議の地盤。前回は都民公認・推薦で2議席を独占した。都民現職の大津氏は知名度を生かして堅い。前回議席を逃した自民元職も堅いか。立憲新人と都民現職の龍円氏も追う。

 自民は元職の前田氏を擁立。松本衆議の応援に加えて自民支持層と公明支持層から支持を得て、当選確実だ。

 立憲は新人で元区議の中田氏を擁立。長妻衆議の地盤で、立憲は強く、連合からの支援を受けているため、優勢だ。連日地方議員も応援に入る。

 都民は現職2人を擁立。元アナウンサーの龍円氏と6期目を目指すベテランの大津氏だ。都民の中では、5期都議を務めた大津氏の地盤と知名度から優勢と判断しているが、立憲新人に先行を許し、猛追している。少なくとも都民の2議席維持は厳しい。

都民 大津 浩子 現 ▲

都民 龍円 愛梨 現

自民 前田 和茂 元 ○

立憲 中田 喬士 新 △ 連推

無所 込山  洋 新

中野区

 中野区は定数3。立憲の長妻衆議の地盤で、前回の中野区長選挙では、野党候補が自民候補を破った。その勢いもあり、立憲現職は安定圏。自民新人は活動を活発化させている。前回は元議長だった川井氏が落選しているだけに議席復活への思いは強い。

 残りの1議席は激戦と思われる。公明現職は優勢と当初考えていたが、都民代表の荒木氏が猛追。6/30付けで荒木氏優位に変更する。中野区は公明が重点選挙区と位置づけ組織の引き締めと支持拡大を目指している。荒木氏は4年間地元周りを行い、代表として小池氏との関係をアピールしながら活動している。

都民 荒木 千陽 現 △

自民 出井 良輔 新 ○

公明 高倉 良生 現 ▲

立憲 西沢 圭太 現 ○ 連推

無所 沢口 祐司 新

杉並区

 杉並区は定数6。自民現職の2人、公明現職、共産現職、立憲新人は堅い。最後の1議席を維新新人、都民現職が激しく争う。

 自民は2人を擁立。2人とも安定した戦いで当選圏内だろう。また、公明も当確だ。

 立憲は新人で元区議の関口氏を擁立。支持層をまとめ、当選確実だ。また、共産現職も支持層をまとめ、当選圏内。

 都民は現職2人を擁立した。2人の中では茜ケ久保氏が優勢で、鳥居氏は遅れをとっている。2議席維持は厳しいとみられる。鳥居氏は政治活動中にYOUTUBE広告も出していた。

 維新は元衆議の百瀬氏を擁立。厳しい戦いながらも追っている。また、れ新は山名氏を擁立、厳しい。生ネも激しく追うが、あと一歩届かないか。

都民 茜ケ久保嘉代子 現 △

都民 鳥居 宏右 現

自民 早坂 義弘 現 ○

自民 小宮 安里 現 ○

公明 松葉多美子 現 ○

共産 原田  暁 現 ○

立憲 関口健太郎 新 ○

生ネ 小松 久子 元 ▲

維新 百瀬 智之 新 ▲

れ新 山名 奏子 新

諸派 市川 浩司 新

諸派 中根  淳 新

豊島区

 豊島区は定数3。小池都知事の衆議時代の地盤だ。多数の豊島区議を擁する都民は現職が地盤を固める。自民も相当な活動量で当選をほぼ手中に。共産現職も立憲などの支援を受け堅い。最後の1議席を公明現職と都民現職が激しく争う。公明は最重点地区として組織の引き締めを図る。7/2付けで都民優勢、公明劣勢予想に切り替え。

都民 本橋 弘隆 現 △

自民 堀  宏道 元 〇

公明 長橋 桂一 現 ▲

共産 米倉 春奈 現 〇

古党 井田 恵介 新

無所 片岡 恭子 新

北区

 北区は定数3。北区の属する東京12区は公明vs維新vs共産という特殊な選挙区。維新の音喜多参議の地盤でもある。

 去年の補選で当選した自民現職が1歩リードとの報。しかし、今回は公明の支援はないが、活動量も多く、強さを見せている。公明現職は盤石な戦い。この結果によっては次の衆院選にも影響が出るため強い引き締めが行われている。共産現職も安全圏で、立憲の支援を受けて、野党系の票をまとめようとしている。維新新人も強さを見せる。去年の補選で次々点に終わったものの、立憲候補にあと一歩と大健闘。今回も知名度を武器に音喜多参議とともに活動を活発化させている。情勢調査において維新の候補は低くでるが、当日に多くの票が出る傾向のため、予測は難しい。都民新人は25歳であることをアピール。去年の補選で都民候補は自民、立憲、維新の後塵を拝し、4位で得票数も振るわなかった。今回はどこまで伸ばせるのか。7/2付けで維新優勢、公明劣勢予想に切り替え。

都民 林元 真季 新

自民 山田加奈子 現 〇

公明 大松  成 現 ▲

共産 曽根  肇 現 ○

維新 佐藤 古都 新 △

荒川区

 荒川区は定数2。都民現職は連合東京の支援を受ける。公明現職は堅い。残る1議席を自民元職と都民現職が激しく競り合う。共産は立憲と共闘。衆院選では立憲を支援する見返りとされる。無所属の山川氏は立憲の公認を受ける予定だったが、公認を取り消しされたことをTwitterで明かしていた。

都民 滝口  学 現 ▲ 連推

自民 崎山 知尚 元 △

公明 慶野 信一 現 ○

共産 鈴木 賢一 新

諸派 山本  剛 新

無所 山川 裕菜 新

板橋区

 板橋区は定数5。自民元職の2人と公明現職、立憲現職は確実。残る1議席を都民現職と共産現職が激しく競り合う。

 都民の現職は2人いたが、平氏は千代田区に転出したため、1人の擁立となった。1人に絞られたものの、有力候補の中で接戦だ。立憲の宮瀬氏は政党色を出さない活動で有名。ポスターにも立憲の文字は大きくは見当たらない。維新の前田氏は衆院支部長(東京11区)から支部長職を辞退しての出馬だ。

都民 木下富美子 現 ▲

自民 河野 雄紀 元 ○

自民 松田 康将 元 ○

公明 鎌田 悦子 新 ○

共産 徳留 道信 現 △

立憲 宮瀬 英治 現 ○

維新 前田順一郎 新

無所 井上 慎介 新

無所 橋本 久美 新

無所 内山美津子 新

練馬区

 練馬区は定数7。定数が6から7に増えた。6月に自民を離党した菅原氏の地盤。自民現職と公明現職、共産現職、立憲現職は堅い。残る3議席を自民元職、維新新人、都民現職の尾島氏、自民新人、都民現職の村松氏が激しく争う。

 自民は3人を擁立した。現職の柴崎氏は4年前に小池旋風を勝ち抜き、ポスターも多い。当確だ。元職の山加氏は前回敗れた。今回は優勢とみられるが、新人の小川氏を擁立したことで票が割れる可能性もある。菅原氏の影響も見通せない。また、公明は支持層をまとめ、当選確実。

 立憲は1人を公認、1人を推薦した。公認の藤井氏は強い。当選確実とみていいだろう。推薦の池尻氏は生ネ、社民からも支援を受け、追っている。また、共産は支持層をまとめ、当選圏内。

 維新は元岡山県和気町議の若旅氏を擁立。中盤から勢いが増し、猛追している。最後の1議席に食い込み、滑り込む可能性は大いにある。

 都民は現職の2人を擁立。2人の中では尾島氏が優勢。2人当選は厳しいが、こちらも中盤から勢いが増しつつある。

都民 尾島 紘平 現 △

都民 村松 一希 現 ▲

自民 柴崎 幹男 現 ○

自民 山加 朱美 元 △

自民 小川 佳子 新 ▲

公明 小林 健二 現 ○

共産 戸谷英津子 現 ○

立憲 藤井 智教 現 ○

維新 若旅 啓太 新 △

古党 須沢 秀人 新

諸派 松田 美樹 新

無所 池尻 成二 新 ▲

無所 岩江 志朗 新

無所 成田 遼介 新

足立区

 足立区は定数6。自民現職の2人、公明現職の2人、共産現職、は堅いか。残る1議席は立憲新人が取るか。

 足立区は自民党が強く、2人は安全圏。公明党の2人も当選圏内だ。共産は現職が支持層を固める。最後の一議席は立憲新人と都民の後藤氏で激しく争う。都民の馬場氏は厳しい。

都民 後藤 奈美 現 ▲

都民 馬場 信男 現

自民 高島 直樹 現 ○

自民 発地 易隆 元 〇

公明 中山 信行 現 ○

公明 薄井 浩一 現 ○

共産 斉藤真里子 現 ○

立憲 和田 愛子 新 △

れ新 末武あすなろ 新

諸派 松浦 克行 新

諸派 松丸 恭子 新

葛飾区

 葛飾区は定数4。自民現職、公明現職は確実だが、共産現職、自民新人が優勢か。

 この選挙区には有名な人が数人出馬だ。諸派の後藤輝樹氏は千葉県知事選挙に続いての出馬。千葉県知事選挙の政見放送では「ちなつさん」に愛を伝えていたが、その愛が実ったのだろうか。結婚報告のポスターとなっている。河合悠祐氏も千葉県知事選挙に続いての出馬。ピエロの格好は変わっていない。諸派の黒瀬氏は古党からの推薦を受け、「議席を減らします党」から出馬。当選したら3か月以内に辞職し、欠員とすることで実質的に議席を減らすということのようだ。

都民 米川大二郎 現 ▲

自民 舟坂 誓生 現 ○

自民 平田 充孝 新 △

公明 北口 剛士 新 ○

共産 和泉 尚美 現 △

立憲 岩崎孝太郎 新 ▲

諸派 河合 悠祐 新

諸派 後藤 輝樹 新

諸派 高橋 淳也 新

諸派 根本 良輔 新

諸派 黒瀬 信明 新

無所 小川 優太 新

無所 中谷 基志 新

江戸川区

 江戸川区は定数5。都民現職は連合東京の支援を受ける。自民現職、公明現職は確実。残る3議席は自民新人、共産新人、都民現職が取るか。

 立憲のよぎ氏は元区議で当選した際には話題になった。無所属現職の上田氏は3期目を目指す。1期目はみんなの党、2期目は都民で当選したが今回はどうなるか。維新の丸山氏は地元の元衆議、中津川氏の秘書で元教諭。それなりの地盤はあるか。

都民 田之上郁子 現 〇  連推

自民 宇田川聡史 現 ○

自民 大西 洋平 新 △

公明 竹平 智春 新 ○

共産 原  純子 新 △

立憲 よ   ぎ 新 ▲

維新 丸山 玲子 新 ▲

無所 上田 令子 現 ▲

23区部合計
都民 11
自民 32
公明 16
共産 13
立憲 12
生ネ 0
維新 3
国民 0
れ新 0
古党 0
諸派 0
無所 0

 

八王子市

 八王子市は定数5。公明現職の東村氏は当選圏内で確実。自民の伊藤氏も安定した戦いだ。その後に共産現職、立憲新人、自民の西山氏が続く。僅差で6番手に都民現職の両角氏。都民の滝田氏は食い込めていない。

都民 両角  穣 現 ▲

都民 滝田 泰彦 現

自民 伊藤 祥広 現 〇

自民 西山  賢 新 △

公明 東村 邦浩 現 ○

共産 青柳有希子 新 △

立憲 須山 卓知 新 △ 連推

維新 滝沢 景一 元

無所 押越 清悦 新

無所 小林  蓮 新

立川市

 立川市は定数2。都民の現職は不出馬を表明し、アナウンサーの石川氏を擁立した。自民現職と前回数百票差で時点だった立憲元職が堅い。

都民 石飛 香織 新

自民 清水 孝治 現 〇

立憲 酒井 大史 元 〇

武蔵野市

 武蔵野市は定数1。元総理の菅直人氏の地盤。そのため、民主系の票も多い。自民は同じく武蔵野市を地盤としていた土屋元衆議の長女を擁立。

 立憲新人がやや先行。菅氏の地盤と野党系の市長の支援を受けている。自民新人は閣僚からも支援を受け、わずかな差で追っている。次期衆院選の菅氏vs長島氏の注目選挙区の前哨戦となる。

都民 鈴木 邦和 現

自民 土屋ゆう子 新 ▲

立憲 五十嵐衣里 新 △

諸派 遠藤 史啓 新

三鷹市

 三鷹市は定数2。立憲現職は連合東京の支援を受ける。先行しているのは立憲現職の中村氏。前回の都議選でも勝ち抜き、地盤は盤石だ。続いて猛追するのは自民新人の加藤氏。都民現職の山田氏は2番手に引き離されている。

都民 山田 浩史 現

自民 加藤 浩司 新 〇

立憲 中村  洋 現 〇 連推

青梅市

 青梅市は定数1。自民新人と都民現職の一騎打ちだ。都民現職は連合東京の支援を受ける。都民現職の森村氏は都民支持層に加えて立憲・共産などの野党支持層を巻き込み、無党派層に浸潤をしかけている。自民新人の山﨑氏は自民支持層と公明支持層を固めているが、都民現職の猛追に耐えられるか。

都民 森村 隆行 現 ▲ 連推

自民 山崎  勝 新 △

府中市

 府中市は定数2。前回は都民が2議席を独占したが、当選した藤井氏は町田市に転出した。都民現職の小山氏は無所属で出馬し、連合東京の支援を受けるようだ。自民現職と無所属現職が優勢か。

自民 鈴木 錦治 元 〇

共産 柄沢 地平 新

無所 小山 有彦 現 〇 連推

昭島市

 昭島市は定数1。都民現職は連合東京の支援を受ける。共産新人は立憲や生ネの支援を受けて臨む。自民新人が優勢か。

都民 内山 真吾 現   連推

自民 安保  満 新 〇

共産 永元 香子 新

町田市

 町田市は定数4。自民の星氏と公明の現職は確実。残り2議席を立憲新人、共産現職、自民の松岡氏が争う。

 自民は2人を擁立。星氏は地元の元Jリーガーサッカー選手で元町田市議だ。松岡氏も元町田市議。立憲の鈴木氏は松下政経塾出身で葛飾区議を務めた後、台湾で企業を経営、そして今回は都議選に出馬だ。都民の藤井氏は府中市からの転出、「デジタル都議」。

都民 藤井  晃 現 ▲

自民 星  大輔 新 〇

自民 松岡みゆき 新 ▲

公明 小磯 善彦 現 〇

共産 池川 友一 現 △

立憲 鈴木  烈 新 △

無所 今村 路加 元

無所 吉田  勉 新

諸派 古田  真 新

小金井市

 小金井市は定数1。市議を4期つとめ、立憲社民などの推薦を受ける無所属の漢人氏が優勢と自民新人の広瀬氏が激しく競り合っている。情勢調査などからは漢人氏が優勢とみられるが、中盤の調査では広瀬氏優位との報も。武蔵野市と同様に東京18区内のため、菅氏vs長島氏の前哨戦の様相。連日自民・立憲の党幹部が入っている。都民現職の辻野氏は厳しいか。

都民 辻野 栄作 現

自民 広瀬 真木 新 ▲

無所 漢人 明子 新 △

小平市

 小平市は定数2。都民の現職は不出馬を表明、後継候補を調整したが、擁立できなかった。自民の現職は引退し、新人の磯山氏を擁立する。磯山氏は今年の小平市長選挙に出馬し、野党候補に敗れ、落選している。野党の地盤も強いため、自民新人に加えて立憲新人も優勢だ。

追記:東京都議会議員選挙(小平市選挙区・定数2名)は、届け出のあった候補者が2名であったため、公職選挙法の規定に基づき無投票になりました。

自民 磯山  亮 新 〇    🌸

立憲 竹井 庸子 新 〇 連推 🌸

日野市

 日野市は定数2。都民現職は連合東京の支援を受ける。自民現職は昨年の補選で当選した。自民現職が堅く、安全圏。都民現職は優勢とみられるが、共産新人が猛追。接戦となっている。

都民 菅原 直志 現 △ 連推

自民 西野 正人 現 〇

共産 清水登志子 新 ▲

西東京市

 西東京市は定数2。前回は都民が2議席独占。前回都民(推薦→追加公認)で当選した石毛氏は立憲入りした。当初は立憲現職は堅いとみていたが、中盤にきて都民の桐山氏が猛追。ほぼ並んだ、あるいは桐山氏が逆転したとの報も。自民新人は安全圏。

都民 桐山ひとみ 現 ▲

自民 浜中 義豊 新 〇

共産 井手重美津子 新

立憲 石毛  茂 現 △ 連推

西多摩

 西多摩(福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町)は定数2。自民現職は堅い。残る1議席を都民現職と立憲新人で競い合う。

都民 清水 康子 現 △

自民 田村 利光 現 〇

立憲 宮崎 太朗 新 ▲

諸派 角田 統領 新

無所 高沢 一成 新

南多摩

 南多摩(多摩市、稲城市)は定数2。都民現職の石川氏は元稲城市長で現都議会議長。前回都民で当選した斉藤氏は立憲入りして出馬。都民現職と自民現職が堅い。

都民 石川 良一 現 〇

自民 小礒  明 元 〇

共産 上杉  直 新

立憲 斉藤礼伊奈 現

北多摩1

 北多摩第一(東村山市、東大和市、武蔵村山市)は定数3。公明現職と自民元職は堅い。残る1議席を共産現職、都民現職、立憲新人で争う。

都民 関野 杜成 現 ▲

自民 北久保真道 元 〇

公明 谷村 孝彦 現 〇

共産 尾崎あや子 現 △

立憲 鈴木恵美子 新 ▲

北多摩2

 北多摩第二(国分寺市、国立市)は定数2。生ネの現職山内氏は新人に交代。立憲と共産はネットの支援に回る。国民新人は連合東京の支援を受ける。自民の現職は堅い。生ネ新人が優勢で唯一の議席獲得か。

都民 岡本 光樹 現 ▲

自民 本橋  巧 新 〇

生ネ 岩永 康代 新 △

国民 興津 秀憲 元  連推

北多摩3

 北多摩第三(調布市、狛江市)は定数3。都民現職は連合東京の支援を受ける。自民現職は昨年の補選で当選。自民現職、公明現職は堅い。最後の1議席は都民現職が優勢とみられるが、共産元職が激しく追う。

都民 尾崎 大介 現 △ 連推

自民 林明  裕 現 〇

公明 中島 義雄 現 〇

共産 田中 智子 元 ▲

立憲 加藤 良哉 新

北多摩4

 北多摩第四(清瀬市、東久留米市)は定数2。自民新人は堅い。残り1議席は共産現職と都民現職の接戦。共産がやや優勢か。

都民 細谷 祥子 現 ▲

自民 渋谷 信之 新 〇

共産 原  紀子 現 △

島部

 島部(大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村)は定数1。前回の都議選で唯一都民公認候補が落選した。自民現職が確実。

自民 三宅 正彦 現 〇

共産 梅木 健司 新

多摩部合計
都民 4
自民 18
公明 4
共産 4
立憲 7
生ネ 1
維新 0
国民 0
れ新 0
古党 0
諸派 0
無所 2